ブレーキのうんちく話

ブレーキキャリパーについて

AP RACINGキャリパーの特徴

ボディー 材料、製造方法(削り、鋳物)Billet(鋼材)など多種多様な組み合わせで設計することが可能です。
ピストン チタン、ステンレス・スチール、アルミを設定し、用途に合わせて設計をしています。
  • チタン:○ 熱伝導が悪いため熱が伝わりづらい   × 高い
  • ステンレス・スチール:○ 錆びない   × 重い
  • アルミ:○ 安い、軽い   × 熱伝導が良いため熱が伝わりやすい
シール 耐熱性、銜え(くわえ)、戻り、耐油性など、トータル性能に優れたシールを採用しています。レース用は250℃オーバー、ロード用は200℃オーバーの耐熱性を誇ります。
その他の特徴としては、アンチ・ノックバック・スプリングというシステムを採用し、車体からのノックバックに機械的に対応している。

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キャリパーのピストン数は、多ければ多いほど良いのか?

パッドの当たり面積が大きくなり、効きが向上することがメリットとして挙げられます。
しかし、マルチPOTのキャリパーは、ボディーが大きくなりことによりピストン間の距離が増すため、ピストンに掛かる圧力差が生じてしまいます。その結果、パッドのテーパー減りを招いたり、ディスクの振れ等のブレーキの悪い状況を拾い上げてしまう等、デメリットの方が増えてしまいます。つまり、ピストン数が多いキャリパー=良いキャリパーという訳では決してありません。

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AP RACINGがマルチPOTをメインにしていない理由

キャリパーボディから見たパッド面積、ディスク有効半径を考えると、6POTがMAXだと考えます。
8POTキャリパーは、2パッド専用設計です。2パッドにするとパッド面積が増えるため効きは良くなりますが、ピストンからパッドに伝わる圧力差とタイムラグが生じてしまいます。(フィーリングが悪くなる) また、構造的にも重くなり、メリットは少ないです。

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ロード用キャリパーはレース用キャリパーと何が違うのか?

一番大きな違いはダスト・ブーツ、ワイパー・シール等、コストとメンテナンス性を考慮した作り方。
ボディーについては腐食防止(耐熱塗装)、コストを意識した形状、材料をそれぞれに選択。
但し、性能に関してはあくまでトラックユースを想定しています。

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1ピースキャリパーと2ピースキャリパーそれぞれの特徴

  • 1ピースの良い点:開き方向での耐久性がある。
  • 1ピースの悪い点:高額、設計上剛性と重量のバランスの釣り合いが難しい。
  • 2ピースの良い点:開き剛性を上げるのが容易。鋳物対応が可能な為、低コストで製造可能。
  • 2ピースの悪い点:重い(特に鋳物)

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リーディング(アクスルの前側)とトレーリング(アクスルの後側)はどちらが良いのか?

特に優越はありません。ブレーキとしてではなく、アクスル回り周辺部品でのレイアウト次第で決められており、現状ではFrontトレーリング、Rearリーディングが主流です。

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